料金の渡し方にも注意が必要ですブログ:17-4-30
わたしは高校を卒業し、
地元から少し遠い大学に進学したため、
ひとり暮らしを始めた。
少しづつ学生生活にも慣れ、
楽しく毎日を過ごしているとき、
わたしに試練が与えられた。
ある日の授業中、突然顔の右半分が麻痺し、
思うように動かなくなってしまった。
急いで病院に向かった。
仕事が終わったばかりのお父さんも病院にかけつけてくれた。
医師の診断によると、
わたしの病名は、顔面神経麻痺。
環境の変化によるストレスからの麻痺ということだった。
人によって治るは早さは様々だが、早くても一ヶ月。
長いと半年くらいかかるとのこと。
その日は、薬をもらい、帰宅した。
わたしは、怖くて怖くて仕方がなかった。
目が閉じられない。うがいが出来ない。笑うことができない。
昨日まで普通に出来ていたことが、いきなり出来なくなった…
わたしは精神的にもすごく落ち込んでしまった。
しかしお父さんもお母さんも、わたしを献身的に支えてくれた。
実家に帰ったら、
上手く食べる事ができないわたしのために、
お母さんはやわらかい食べ物を作ってくれた。
顔が動かせないわたしのために、
お父さんはマッサージを教えてくれた。
わたしは、病気が治ったら、
笑って「ありがとう」って言おう!と心に誓った。
それから、毎日薬を忘れずに飲み、マッサージも続けた。
そして、発症から一ヶ月ほどしたある朝方、
「おはよう」というお母さんに、
口角がしっかり上がった笑顔で「おはよう」と返せた。
とても嬉しかった。
そのことにお父さんとお母さんが喜んでくれたことが嬉しかった。
わたしは笑顔で「ありがとう」って言った。
病気なんて、ならないほうが良いに決まっている!
でも、今回の病気で、
お父さんとお父さんに「ありがとう」って純粋に言うことが出来た。
怖かったけれど、嫌だったけれど、
わたしは確実に成長できた。